あらすじ
G8(主要8カ国首脳会議)の首脳が一堂に会して行われるこの夏一番の国際イベント「北海道洞爺湖サミット」。地球温暖化防止など重要な議題の数々に会議が白熱する中、札幌に宇宙から飛来した大怪獣が出現した!サミットは急遽、「G8宇宙怪獣対策作戦本部」に変更され、各国首脳が様々な退治法を提案、地球防衛軍がそれを実行するがそのすべては失敗、さらに地球制服を企む悪の集団に会議場はジャックされ、ついに人類滅亡と地球崩壊のカウントダウンが始まった!!第65回ヴェネツィア国際映画祭・公式招待作品
作品考察・見どころ
1967年の伝説的怪獣が現代の政治風刺と融合した本作は、特撮への愛と皮肉な批評精神が同居する唯一無二の怪作です。着ぐるみ特撮の無骨な質感を強調しつつ、巨大怪獣という非日常を前にしても面子や国益に固執する各国首脳を滑稽に描く演出は、現代社会への痛烈なメッセージとして機能しています。
加藤夏希の瑞々しい存在感が荒唐無稽な物語に芯を通し、守護神タケ魔人が降臨するクライマックスは、理屈を超えた爆発的なカタルシスを叩きつけます。伝統的な怪獣映画の枠を借り、これほど不条理で熱い政治パロディへ昇華させた手腕は圧巻。特撮ファンならずとも、作り手の狂ったような情熱に圧倒されるはずです。