あらすじ
バカンスのため人間界へ下り、東京・立川のアパートで共同生活を送る神仏イエスとブッダ。あるときイエスは地元商店街で開催される漫才コンテストに出場しようと言いだす。嫌がるブッダを半ば無理矢理巻き込んでネタ作りと練習に励む2人だったが……? そんな2人は、暑さをしのぐためファミレスで粘ったり、カラオケボックスで読経したり賛美歌を歌ったりと日常を楽しみながら、ついつい“奇跡”を起こしてしまう。
作品考察・見どころ
松山ケンイチと染谷将太がイエスとブッダを演じる本作は、日常の些細な瞬間に宿る幸福を豊かに描き出しています。彼らの絶妙な間合いと脱力感あふれる演出が融合し、観る者の心を解きほぐす至福のコメディへと昇華させました。
原作漫画のシュールな世界観を、実写特有の生身の空気感で再構築した点は見事です。俳優同士のライブ感溢れる掛け合いが、狭いアパートを聖域へと変貌させています。聖人が俗世を慈しむ姿を通じて、現代社会で忘れがちな心のゆとりを提示する、極上の癒やしがここにあります。