あらすじ
母ビルヒニアの葬儀に集まったデ・ラ・モーラ家の子供たち。死を悼む厳かなはずの場でも、彼らが集えば予想外のハプニングやトラブルは避けられない...。
作品考察・見どころ
本作の最大の魅力は、死という重壮なテーマを、毒気たっぷりのユーモアと極彩色のビジュアルで包み込む美的センスにあります。葬儀という極限状態で、虚飾に満ちた一家の本性が剥き出しにされる様は圧巻。メロドラマの定石を逆手に取ったブラックユーモアが、悲しみさえも鮮烈なエンターテインメントへと昇華させています。
特にパウリーナ役のセシリア・スアレスが見せる、独特のテンポを刻む名演技は必見です。表面的な美しさとその裏に潜む腐敗、そして再生への渇望。映像美に彩られた狂騒劇の果てに、血の繋がりを超えた家族の真実を突きつける、情熱的でスリリングな逸品といえるでしょう。