本作の魅力は、悟空、ベジータ、トランクスの三大超サイヤ人が揃い踏みする圧倒的なカタルシスにあります。氷河地帯を舞台にした冷徹な色彩美と、劇場版特有のダイナミックな構図が、絶望的な強さを誇る人造人間との死闘を際立たせます。特に「元気玉を吸収する」という本作独自の衝撃的な演出は、悟空の純粋な怒りと力を映像で見事に具現化しています。
原作の「人造人間編」の絶望感を踏襲しつつも、漫画では描ききれない機械的な冷酷さと重量感をアニメーション特有のスピード感で増幅させている点が白眉です。野沢雅子氏の魂を揺さぶる叫びと、八奈見乗児氏の重厚な語りが、ドクター・ゲロの執念というテーマをより鮮烈に補完しており、映像表現だからこそ到達できた極限の熱量を感じさせる一作です。