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本作が描くのは、戦争における不在の恐怖です。乾燥したチャコの荒野は、見えない敵よりも冷徹に兵士の精神を蝕みます。無意味な行軍を続ける姿を通し、国境の虚無感と歴史に翻弄される個人の孤独が痛烈に浮かび上がります。静寂に響く風の音が、観客を出口のない迷宮へと誘います。 ライムンド・ラモスらが見せる、言葉を削ぎ落とした肉体的な演技は圧巻です。渇いた表情は、極限まで追い詰められた人間の本能と理性の崩壊を鮮烈に体現しています。圧倒的な自然の前で人間が何を失うかを問う本作は、視覚と聴覚を研ぎ澄ませることで得られる、極めて映画的な没入体験を突きつけてくるのです。
監督: Diego Mondaca
脚本: César Díaz / Pilar Palomero / Diego Mondaca
制作: Álvaro Manzano Zambrana / Camila Molina
撮影監督: Federico Lastra
制作会社: Murillo Cine / Color Monster / PASTO