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本作は、スロバキアという国家の二十年間にわたる軌跡を、十人の監督が独自の視点で切り取った多層的な映画体験です。単なる記録映像の枠を超え、ドラマとドキュメンタリーが交錯する中で浮かび上がるのは、個人の記憶と社会の変遷が織りなす濃密な情動です。映像表現の限界に挑むかのような挑戦的な演出の数々が、観る者の感性を激しく揺さぶります。 特筆すべきは、名匠ユライ・ヘルツらによる冷徹かつ愛に満ちた洞察力です。激動の時代を生き抜いた人々のまなざしが、台詞以上に雄弁に国家の本質を語りかけてきます。過去を否定するのではなく、痛みを抱えながらも前を向く強靭なメッセージ性は、現代を生きる私たちに「真の自立とは何か」という問いを痛烈に突きつけてくる、唯一無二の芸術作品といえるでしょう。
監督: Mišo Suchý / Martin Šulík
脚本: Iveta Grófová / Juraj Raýman / Viera Čakányová
制作会社: MPhilms / RTVS / Filmpark Production