夕暮れ時の淡い光を意味する題名が示す通り、本作は人生の終焉を目前にした息子と、彼を迎え入れる家族の情動を驚くほど静謐に、かつ濃密に描き出しています。クリストファー・リーヴの演出は、残酷な現実から目を背けず、それでいて登場人物たちが交わす一瞬の眼差しや沈黙に、言葉以上の深い慈愛を宿らせることに成功しています。
名優グレン・クローズが見せる、崩れそうな心を律する母親の佇まいと、死を悟ったロバート・ショーン・レナードの繊細な演技は圧巻です。避けられない別れを前に、歪んでいた関係が再び結び直されていく過程は、観る者の魂を激しく揺さぶります。限られた時間の中で、愛とは何か、許しとは何かを問い直す、あまりにも美しく切ない至高の人間ドラマです。