この作品は、タイトル自体が痛烈な皮肉を内包しており、既存の闘病映画というジャンルに対する鋭い挑戦状となっています。感動を強要する湿っぽさをあえて排除し、死という重いテーマをドライかつシニカルなユーモアで包み込む演出が実に見事です。生と死の境界線で揺れ動く人間の滑稽さを、これほどまで大胆に描き出した作品は稀有でしょう。
バートン・バーガーやオリヴァー・クーパーらが見せる、虚飾を排したリアリティ溢れる演技は圧巻です。彼らの掛け合いが生む絶妙な間と、絶望の淵にあるからこそ輝くアイロニーに満ちたメッセージは、観る者の心に鋭く突き刺さります。不条理な現実を笑い飛ばす生命の力強さこそが、本作が放つ唯一無二の輝きであり、真骨頂といえるでしょう。