“内閣官房VS女性記者ー”
企業の犯罪、政府の陰謀、社会を取材するのがマスコミの仕事だ。そんな中、若手女性記者エリカは、政府の隠蔽工作と思われる事件に袖を通し、仕事をすることになる。相手は杉原という官僚だ。衝突は避けられないようだ。
この作品の真髄は、権力という巨大な壁に挑む個人の葛藤を、冷徹かつエモーショナルな映像美で描き出した点にあります。シム・ウンギョンが見せる静かな情熱と、松坂桃李が体現する組織の歯車としての苦悶。二人の視線が交錯する瞬間、観客は単なる社会派ドラマを超えた、魂の震えを伴う極上のサスペンスを体験するはずです。 不都合な真実を覆い隠そうとする現代社会の歪みを、独自の色彩感覚と緊迫感あふれる演出で炙り出す手腕は見事です。本作は単なる告発映画に留まらず、沈黙は同調か、それとも抵抗かという、今を生きる私たちへの鋭い問いかけを突きつけてきます。観終えた後、あなたの目に映る世界の色は確実に変わっていることでしょう。
監督: 藤井道人
脚本: 望月衣塑子 / 藤井道人 / 高石明彦
音楽: 岩代太郎
制作: 岡本東郎 / 河村光庸 / 高石明彦
撮影監督: 今村圭佑
制作会社: STAR SANDS / The icon / VAP