ジュリアの11才の誕生日に化学工場の爆発事故が発生。灰色の煙が空を覆い、街の人々に異変が起き始める。工場側は安心宣言を発表するが、次々と動物たちが死んでいく惨事にショックをうけたジュリアは、友達と原因解明に立ち上がる。
本作の真髄は、環境汚染という重厚なテーマを、子供たちの澄んだ瞳を通して描き出した点にあります。美しい自然が目に見えない脅威に侵食される恐怖と、それでも失われない生命の輝きを鋭く対比させる演出は、アニメーションだからこそ到達できた冷徹かつ情熱的な表現です。 日下ちひろや白鳥由里らが見せる迫真の演技は、絶望の淵で希望を紡ぐ人々の強さを鮮明に浮き彫りにします。単なる社会問題の告発に留まらず、地球と共に生きる覚悟を我々に突きつける本作は、未来を担う世代へ語り継ぐべき魂の祈りに他なりません。
監督: 出﨑哲
脚本: Kei Hasumi / 小出一巳 / 末永光代
制作会社: Magic Bus