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東映動画が遺した本作は、愛の残酷さと崇高さを極限まで突き詰めた珠玉の古典です。樫山文枝の透明感溢れる声が、言葉を失ってもなお溢れ出す人魚姫の情熱を代弁し、宮城まり子の温かくも切ない語りが物語に圧倒的な情緒と奥行きを与えています。 アンデルセンの原作が持つ悲劇性を忠実に継承しつつ、アニメーションならではの幻想的な色彩設計で「自己犠牲」という重厚なテーマを美学へと昇華させました。文字だけでは捉えきれない、一歩歩くたびに足に激痛が走る描写を視覚的なメタファーとして鮮烈に描き切る演出は実に見事。利害を超えた純粋な祈りが結実するラストシーンは、時代を超えて観る者の魂を激しく揺さぶり続けます。
監督: Tim Reid / 勝間田具治
脚本: 大藪郁子 / 小山内美江子 / Hans Christian Andersen
制作会社: Toei Animation