1969年の東映動画が生んだ本作は、躍動感あふれるアニメーションの原点とも言える傑作です。最大の魅力は、若き日の宮崎駿らレジェンドたちが手掛けたダイナミックなアクションにあります。特にクライマックスの城でのチェイスシーンは、重力を無視した自由なカメラワークと生き生きとした動きが融合し、観る者の心拍数を一気に跳ね上げます。
ペローの童話を大胆に脚色した本作は、アウトサイダーが知恵と勇気で運命を切り開く痛快な冒険活劇へと進化しました。原作の冷徹な知略に対し、映画のペロは人情味に溢れ、困難を「笑い」に変える不屈の精神を象徴しています。石川進の軽妙な歌声と共に、不可能な壁を軽やかに飛び越えていく解放感こそが、半世紀を超えて輝き続けるこの映像作品の真髄です。