あらすじ
大学生の早希は、高校時代に仲の良かった友人たちと一緒に、かつてよく遊びに行ったとしまえんを訪れる。ネットで噂になっていた「としまえんの呪い」があるという古い洋館を見つけた早希たちは、軽い気持ちで噂を試すが、その直後から恐ろしい現象に次々と襲われ、メンバーが1人また1人と姿を消していく。友人たちを必死に捜すうち、早希は呪いの誕生にまつわる恐ろしい秘密にたどり着く。元「NGT48」の北原里英が主演を務め、小島藤子、浅川梨奈、松田るから若手女優たちが共演。
作品考察・見どころ
閉園前のとしまえんを舞台にした本作は、実在する遊園地のノスタルジーを恐怖へと反転させる演出が圧巻です。メリーゴーラウンドやミラーハウスといった無邪気な遊び場が、一転して逃げ場のない異界へと変貌する。その鮮烈なコントラストが、観客の深層心理にある日常崩壊への恐怖を鋭く突いてきます。
北原里英をはじめとするキャスト陣が魅せる、単なる悲鳴に留まらない心理描写も白眉です。女子グループ特有の繊細な友情と、過去の罪悪感から生じる不協和音が、怪異以上に観る者の心をざわつかせます。閉ざされた空間で暴かれる人間関係の綻びを鮮烈に描き出した、一級の心理ホラーといえるでしょう。