あらすじ
ハンガリーの鬼才、イルディコー・エニェディ監督が描く、センセーショナルな愛の物語。1920年、マルタ共和国のとあるカフェで出会った船長と美女が、すぐに結婚する。そんな男女の官能的で切ない愛を描く。
作品考察・見どころ
嫉妬という名の迷宮を、官能的かつ残酷に描き出した映像美に息を呑みます。レア・セドゥが放つ神秘的な輝きは、観る者を狂おしい疑念へと誘う装置として機能しています。光と影が織りなす重厚な映像表現は、単なるロマンスの枠を超え、他者の心を完全に所有することの不可能性を情熱的に突きつけてきます。
愛とは信頼か、それとも支配への渇望か。荒れ狂う海のような男の心理と、静謐な美を湛えた女の対比が魂の深淵を照らし出します。視線の交錯や静寂に響く吐息の演出が、愛という不確かな航海に身を投じる人間の業を鮮やかに浮き彫りにする、至高の心理劇といえるでしょう。
興行成績
製作費: $10,000,000 (15億円)
※製作費・興行収入はTMDBのデータを参照しています。収支は(興行収入 - 製作費)で算出したFindKey独自の推定値であり、広告宣伝費や諸経費は含まれません (1ドル=150円換算)。