この映画は、大阪と香港という二つの熱狂的な都市が交錯する境界線上のエネルギーを、原田眞人監督が圧倒的なスピード感で活写した怪作です。新井怜子をはじめとするキャスト陣が放つ、言葉の壁を越えた野性味あふれる演技は、単なるコメディの枠を逸脱し、剥き出しの生命力を観る者に突きつけます。
多言語が飛び交う混沌とした音響設計と、ドキュメンタリー的な手触りの映像が融合し、アイデンティティの揺らぎを肯定する力強いメッセージを放っています。予定調和を徹底的に排除した先の見えない展開こそが本作の本質であり、既存のジャンル映画では味わえない解放感に満ちた刺激的な映像体験を約束してくれるでしょう。