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マリオ・モニチェリ監督が描いた本作の真髄は、戦争の悲劇を喜劇のフィルターで炙り出した人間賛歌にあります。ヴィットリオ・ガスマンとアルベルト・ソルディが演じる英雄とは程遠い臆病な小市民。彼らの滑稽な生存本能が、泥まみれの塹壕で逆説的に生々しい生命の輝きを放つ演出は実に見事です。 物語の終盤、笑いは強烈な悲哀へと変貌を遂げます。名もなき卑怯者が最後に見せる意図せぬ尊厳。それは国家や大義を超えた、個人の内なる誇りを問いかけます。モノクロームの映像が捉える荒涼とした戦場と人間臭い笑い。本作は戦争映画の概念を覆す傑作として、今なお観る者の魂を激しく揺さぶり続けます。
監督: Mario Monicelli
脚本: Luciano Vincenzoni / Age / Scarpelli
音楽: Nino Rota
制作: Dino De Laurentiis
撮影監督: Giuseppe Rotunno / Roberto Gerardi
制作会社: gray-film / DDL Cinematografica