東映ピンキー・バイオレンスの極致とも言える本作は、鈴木則文監督の過剰な色彩感覚とアナーキーな熱量が爆発した傑作です。既存の道徳や権威を蹂躙する彼女たちの姿は、単なる不良映画の枠を超え、魂の解放を叫ぶ狂騒のオペラとして観る者の本能を激しく揺さぶります。
何よりの白眉は、杉本美樹の野生的な躍動感と、池玲子が放つ静謐なカリスマ性の競演です。相反する二人が画面を支配し、肉体の美と暴力性を高次元で融合させた映像美は、当時の日本映画が到達した一つの臨界点。権力に屈しない女たちの剥き出しの生命力は、現代を生きる我々に強烈なカタルシスを与えてくれます。