あらすじ
“池の底”という名の寄宿舎に赴任した音楽教師マチュー。さまざまな家庭の事情で集団生活をする子供たちに歌う喜びを教えるため、マチューは合唱団を結成する。幅広い年代におすすめの秀作。
作品考察・見どころ
本作の最大の魅力は、音楽が持つ浄化の力と、魂を揺さぶるボーイ・ソプラノの圧倒的な美しさにあります。抑圧的な環境で絶望に沈んでいた子供たちの瞳に輝きが灯る瞬間、教育の本質とは「支配」ではなく「共鳴」であることを痛感させられます。厳格な規律を象徴する静寂が、多層的なハーモニーへと塗り替えられていく演出は、映像美を超えたカタルシスをもたらします。
ジェラール・ジュニョの慈愛に満ちた演技と、ジャン=バティスト・モニエの神聖な歌声が、作品に不朽の輝きを与えています。不器用な愛の形が紙飛行機となって空を舞う幕切れは、映像表現にしか成し得ない詩的な高揚感に満ちています。人間の尊厳を再発見させてくれる、まさに至高の芸術品と呼ぶべき一作です。
興行成績
製作費: $5,300,000 (8億円)
興行収入: $83,600,000 (125億円)
推定収支: $78,300,000 (117億円)
※製作費・興行収入はTMDBのデータを参照しています。収支は(興行収入 - 製作費)で算出したFindKey独自の推定値であり、広告宣伝費や諸経費は含まれません (1ドル=150円換算)。