本作の真髄は、倒錯的なユーモアと肉体の解放が交錯する刹那的な熱量にあります。主演の東千絵が見せる、無垢さと艶やかさが同居した圧倒的な存在感は、観る者を釘付けにする魔力を秘めています。画面から溢れ出す剥き出しのエネルギーは、ジャンルの枠を超え、当時の映像文化が持っていた自由奔放な気概を鮮烈に象徴しています。
診察台という閉鎖空間を舞台に、社会的な仮面を剥ぎ取られた人間の本質を浮き彫りにする演出は見事です。滑稽さと背中合わせの情念を描き出すことで、官能の先にある生への渇望という普遍的なテーマに肉薄しています。過激な表現の中に、人間の本能を肯定する強いメッセージを込めた、極めてエッジの効いた野心作といえるでしょう。