西尾との対決に敗れた浩司と古谷は3度目の対決を望んでいた。そんなある日、西尾の秘書・果穂は事故で死んだ恋人・片岡幸雄の姿を浩司に重ね、西尾との再勝負をセッティングする。
本作の魅力は、金属音と排気音が交錯する極限の緊張感にあります。智順が体現する、ハンドルを握り豹変する静かな狂気と、烏丸せつこが醸し出す重厚な存在感が、単なるアクションを超えた濃密なドラマを構築しています。夜の静寂を切り裂くマシンが、抑圧された感情を爆発させる装置として機能しており、その映像美は観る者の本能を揺さぶります。 速度の果てにしか見えない孤独と、自己証明の物語がここにはあります。止まることを許されないハイウェイは、逃げ場のない人生の縮図。映像ならではの疾走感と剥き出しの演技が融合した本作は、魂を焦がして生きる者たちの気高いポートレートです。
監督: 池田哲也