あらすじ
突如、失踪した妹・奈緒美を追ってたどり着いた安アパート。そこで奈緒美が集団自殺サイトにアクセスしていた事を知り、姉の百合乃は、自殺場所の犬首村へと向かう。
そこには一癖も二癖もある自殺志願者たちが集まっていた。廃村と思われていた犬首村の村民らの説得で集団自殺は食い止められる。
落胆する自殺志願者たちの前で村民たちが言う!「死にたいのなら、私らに殺させろ!」
村民たちは遊ぶが如く、自殺志願者たちを殺していく!犬首村の村民たちの正体は?百合乃と奈緒美の姉妹の運命は?
作品考察・見どころ
本作が放つ最大の魅力は、剥き出しの暴力衝動と美しき静寂が交錯する、凄まじいまでの映像的カタルシスにあります。単なるジャンルの枠を超え、極限状態に置かれた人間の本能を抉り出すような演出は、観る者の倫理観を激しく揺さぶります。全編に漂う焦燥感と、計算し尽くされたアクションの躍動感は、言葉を介さずに魂へと訴えかけてくる圧倒的な熱量を持っています。
主演の立花あんなを筆頭に、キャスト陣が見せる鬼気迫る表情と肉体表現は圧巻の一言です。自らの殻を打ち破り、獣のような生命力を解き放つ彼女たちの姿は、抑圧された現代社会への強烈なアンチテーゼとして響きます。暴力の果てに何が残るのか。その問いを突きつける本作は、視覚体験を超えた一種の通過儀礼として、鑑賞者の心に消えない爪痕を残すことでしょう。