今作の核心は、嵐というグループが到達した幸福の定義の提示にあります。単なる華やかなステージの記録に留まらず、五人の個性が爆発するソロ曲や、緻密に計算された演出が織りなす一体感は圧巻です。完璧なエンターテインメントの中に宿る、彼ら自身の等身大の情熱と、観客との呼応によって生まれる圧倒的な多幸感は、映像作品として類稀なる輝きを放っています。
特に注目すべきは、彼らがハッピーという普遍的なテーマをいかに多角的に解釈し、表現しているかという点です。松本潤の卓越した演出、大野智の芸術的な身体表現、櫻井翔の知性と情熱など、個々の才覚が極限まで引き出されています。観る者の魂を揺さぶり、日常に鮮烈な色彩を与えるこの作品は、ライブの枠を超えた至高の人間讃歌といえるでしょう。