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砂塵吹き荒れる大恐慌時代、放浪の果てにアメリカの深層を掬い上げたウディ・ガスリー。本作は、彼の音楽が単なる娯楽ではなく、持たざる者たちのための鋭利な武器であったことを鮮烈に証明している。ピーター・コヨーテの重厚な語りが、アーカイブ映像に宿る泥臭い現実感を引き立て、鑑賞者の魂を激しく揺さぶる。 特筆すべきは、彼の歌が持つ普遍的な抵抗の精神と、人間への尽きることのない慈しみを見事に共鳴させている点だ。社会の矛盾を突く鋭さと、孤独な旅路を肯定する優しさが同居する演出は、現代を生きる私たちの孤独にさえ温かな光を投げかける。これは一人の音楽家の記録という枠を超えた、あまりにも純粋で情熱的な不屈の人間讃歌である。
監督: Peter Frumkin
脚本: Peter Frumkin