1960年代の日活アクションが放つ、モダンな躍動感こそが本作の核心です。主演の和田浩治が体現する、危うさと高潔さが同居した「現代の騎士」としての佇まいは、当時の若者の憧憬を鮮烈に象徴しています。西河克己監督によるスタイリッシュな映像美は、高度経済成長へと突き進む東京の熱量を銀幕に刻み込み、観る者を瞬時に魅了します。
金子信雄の凄みや小沢昭一の個性が光る演技合戦も圧巻です。不条理な社会で自らの信念を貫こうとする若者の純粋な意志は、時代を超えて胸を熱くさせる普遍的な美学に貫かれています。単なるアクションの枠に留まらない、魂を揺さぶる青春の煌めきが凝縮された珠玉の一作と言えるでしょう。