あらすじ
音楽ユニット「CAPSULE」の中田ヤスタカと制作された、音楽と映像だけの短編アニメーション作品。 後に「空飛ぶ部市計画」、「space station No.9」と続く三部作の第一作目。
作品考察・見どころ
本作の圧倒的な魅力は、中田ヤスタカの先鋭的な電子音と、百瀬ヨシユキが描く緻密かつレトロフューチャーな映像美が完璧に融け合っている点にあります。ポップな色彩感覚と60年代的な近未来像が交差する画面構成は、単なるアニメーションを超えた一つのアートピースとして、観る者の視覚と聴覚を同時に覚醒させます。
日常の隙間に忽然と現れる異空間への扉は、私たちが抱く「どこか遠くへ行きたい」という普遍的な憧憬を象徴しています。洗練されたリズムに乗せて描かれる、浮遊感あふれる演出の数々は、退屈な現実を鮮やかな冒険へと塗り替える音楽の力を雄弁に物語っており、鑑賞後はまるで短時間の空の旅を終えたかのような、清々しくも甘美な余韻に包まれるはずです。