あらすじ
地獄での退屈な日常に飽き飽きしたおしゃまな悪魔の娘。そんな彼女は父親と交渉し、地球で暮らせることになる。ただし、善人1人を悪人に変えるというのがその交換条件だった。
作品考察・見どころ
本作の最大の魅力は、地獄をモダンなオフィスとして描く独創的なビジュアルセンスと、悪魔の娘が「悪」を学ぶという逆説的な設定にあります。エマ・ベイディングが魅せる、高飛車ながらもどこか愛らしい悪魔の造形は圧巻で、彼女が放つ鮮烈なエネルギーが作品全体を力強く牽引しています。善悪の境界線をポップに問い直す演出は、大人の観客をも惹きつける洗練されたウィットに富んでいます。
正反対の少女二人が織りなす化学反応も大きな見どころです。清廉潔白な少女との交流を通じて己のアイデンティティを模索する過程は、思春期特有の葛藤を鋭く、かつ温かく描き出しています。キャスト陣の瑞々しい演技が、友情や恋といった普遍的なテーマに新たな息吹を吹き込んでおり、鑑賞後には自分らしくあることの価値が心地よい余韻として胸に刻まれるはずです。