本作の本質的な魅力は、形のない愛を「時間」と「五感」の制約の中で鮮やかに描き出した点にあります。死生観を越えた再会という幻想的な舞台設定を借りながらも、その核心にあるのは、言葉にできないほど純粋な献身と、失って初めて気づく存在の重みという、普遍的で痛切な人間ドラマです。
リッチー・レンの静謐な佇まいと、セシリア・チャンの瑞々しくも切ない演技は、魂の共鳴を見事に体現しています。叙情的な映像美が、流星が瞬く刹那の美しさと重なり合い、愛する人に「今」想いを伝えることの尊さを私たちに突きつけます。鑑賞後、大切な人の名を呼びたくなるような、深い慈愛に満ちた名作です。