あらすじ
《関東【山王会】 vs関西【花菱会】》の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた。そんな折、取引のため韓国滞在中の【花菱会】幹部・花田がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、《国際的フィクサー【張グループ】 vs巨大暴力団組織【花菱会】》一触即発の状態に。激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。時を同じくして、その【花菱会】では卑劣な内紛が勃発していた……。
作品考察・見どころ
本作が描くのは、暴力の果てに訪れる乾いた哀愁です。かつての熱狂は去り、老いた極道たちが自らの落とし前をつける葬送行進のような趣があります。画面を支配するのは、組織の論理に翻弄され続けた男たちのやるせなさと、時代に取り残された者が抱く死への予感。北野武監督が提示する暴力の終着点は、あまりに静謐で冷徹です。
西田敏行と塩見三省が放つ圧倒的な眼光は、衰えすらも凄みに変え、観る者の魂を震わせます。主人公・大友が選ぶ最後の一線は、単なる復讐を超えた究極のケジメであり、男としての誇りを賭けた幕引きです。暴力の連鎖が辿り着く、美しくも残酷な幕切れをその目に焼き付けてください。