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本作の真髄は、巨匠アレッサンドロ・ブラゼッティが描き出す、生と死の境界を軽やかに飛び越える独創的な喜劇性にあります。主演のグラツィエラ・グラナータが放つ圧倒的な生命力と、軍人の魂を象徴する鮮烈な色彩感覚は、観る者の視覚を強く刺激します。単なるコメディの枠に留まらない、イタリア映画黄金期特有の瑞々しいエネルギーが全編に溢れています。 物語を越えて胸を打つのは、愛の情熱が肉体の消滅すら凌駕するという強固なメッセージです。悲劇的な設定を軽妙なユーモアへと昇華させる演出の妙は、人生の不条理を笑い飛ばすイタリア的知性の極致と言えるでしょう。愛し抜くことの美しさと、記憶の中で永遠に生き続ける人の尊さを再確認させてくれる、魔法のような輝きに満ちた一作です。
監督: Alessandro Blasetti
脚本: Carlo Romano / Edoardo Anton / Leonardo Benvenuti
音楽: Riz Ortolani
制作: Angelo Rizzoli
撮影監督: Armando Nannuzzi
制作会社: Cineriz / Rizzoli Film