セーラー戦士たちの「夢」と「使命」の葛藤を、生のエネルギーと共に昇華させた本作は、観る者の魂を震わせる至高のファンタジーです。野本ほたるをはじめとするキャスト陣の瑞々しい演技は、単なるキャラクターの再現を超え、少女たちが抱く純粋な情熱と永遠の愛をダイレクトに観客の心へと届けます。
原作の「デッド・ムーン編」が持つ耽美で幻想的な世界観を、舞台芸術特有の華やかな演出と音楽で再構築した点は見事と言うほかありません。静止画である漫画では表現しきれない心情の機微が、歌声と躍動する身体表現によって増幅され、作品のテーマである「夢の力」に圧倒的な説得力を与えています。