あらすじ
以前は水泳部に所属していた高校生の安達もも(山本美月)は、日焼けした肌に赤い髪というギャルのような雰囲気が原因で、周囲から遊んでいると誤解されていた。おまけに、学校で屈指の人気を誇る岡安浬(伊野尾慧)とキスをしたといううわさまで流されてしまう。一方、ももが欲しいものを欲しがる友人の柏木沙絵(永野芽郁)は、ももが中学時代からずっととーじを好きだったことを知ると、さまざまな手段を駆使して横取りしようと画策し……。
作品考察・見どころ
本作の真髄は、外見への先入観に抗い、自己を肯定しようとする切実なエネルギーにあります。主演の山本美月が体現する繊細な揺らぎと、悪魔的なまでの快演を見せる永野芽郁の火花散る対峙は圧巻です。伊野尾慧の軽やかさと新田真剣佑の情熱的な眼差しが交錯し、青春の痛みと輝きが鮮烈にスクリーンへと刻まれます。
ポップな映像美の裏には、記号化された評価に縛られる現代への問いかけが潜んでいます。色彩豊かな演出が個々の孤独を浮き彫りにし、本当の自分を理解される尊さを訴えかけます。固定観念を打ち砕き、信じる強さを肯定するその筆致は、観る者の心に深いカタルシスと勇気を与えてくれるはずです。