スペインらしい情熱と毒気が混ざり合った本作は、家族という逃れられない絆を強烈なユーモアで描き出しています。セクン・デ・ラ・ロサら実力派キャストが、滑稽さと哀愁が同居する人物像を鮮烈に表現。固定観念を覆す大胆な演出が、物語に予測不能な熱気を与えています。
根底にあるのは、混乱の中で真の自分を見出す自己解放のテーマです。伝統や呪縛を笑い飛ばす生命力が、鮮やかな色彩とテンポの良い映像で綴られます。不条理な笑いの奥に人間の弱さを肯定する温かな眼差しがあり、鑑賞後には魂が洗われるような爽快感が胸に刻まれるでしょう。