「結城友奈は勇者である」より2年前、神世紀298年。鷲尾須美は小学六年にして神樹によって選ばれた世界を守る勇者である。同級生の乃木園子、三ノ輪銀と一緒に「お役目」をこなすことになるが、この2人は天然だったり元気良すぎたりと問題児の雰囲気。須美は精一杯、役目を頑張ろうとするが――。
本作の真髄は、無垢な少女たちが背負う過酷な宿命と、その対極にある鮮やかな日常のコントラストにあります。圧倒的な色彩美で描かれる戦闘シーンは、単なるアクションではなく、彼女たちの命の輝きそのものです。平穏な時間がいつか壊れてしまうのではないかという予感とともに描かれる深い絆は、観る者の胸を激しく締め付けます。 三森すずこ、花澤香菜、花守ゆみりら実力派キャストが吹き込む声には、使命感と幼さが同居する危ういバランスが見事に表現されています。ともだちという普遍的なテーマを軸に、勇者として選ばれた重圧と、それでも互いを思いやる純粋な祈りが、スクリーンから溢れ出し、私たちの魂を揺さぶるのです。
監督: 福岡大生 / 岸誠二
脚本: 上江洲誠 / タカヒロ
制作: 前田俊博 / 木下哲哉