住む人がみな鳥をパートナーとして暮らす鳥の国へ次元移動でやってきた小狼とサクラ。サクラの記憶の羽を探し、この国へやってきたが、そこで暮す市民は鳥を奪われ、弾圧されて森に隠れていた。
本作が放つ最大の魅力は、閉鎖的な世界観が象徴する自由と選択の対比にあります。洗練された映像美は、静謐ながらも息苦しい王国の空気を鮮烈に描き出し、短編ながら映画ならではの重厚な余韻を残します。背景美術と音楽が織りなす幻想的な情緒は、失われた記憶と向き合う旅の本質を深く問いかけてきます。 入野自由らのひたむきな演技が共鳴する瞬間、物語は絆の証明へと昇華されます。誰かに与えられた安寧を拒み、自らの翼で空へ踏み出す勇気。その熱いメッセージは、観る者の胸を激しく揺さぶり、真に生きることの意味を鮮やかに照らし出しています。
監督: 川崎逸朗
脚本: 後藤みどり
制作: 中武哲也 / 渡辺哲也
制作会社: Production I.G