あらすじ
懲役を終えた組幹部を迎えに行った鋼健介は、襲撃に巻き込まれて死亡した。だが彼は、半身を鋼鉄で包まれたサイボーグ・フルメタル極道として復活する。
作品考察・見どころ
三池崇史監督の野心が爆発した本作は、極道の様式美とSFの異形性を融合させたカルトの金字塔です。どん底からの再生を鋼鉄の肉体で描く演出には、理屈を超えた熱量が宿っています。低予算ゆえの泥臭さを逆手に取った創造的な狂気が、画面から火花を散らすような強烈なインパクトを観る者に刻みつけます。
主演のうじきつよしが体現する「機械化されることで逆説的に剥き出しになる人間性」は、あまりに切実で情熱的です。田口トモロヲらの怪演と相まって、これは単なる暴力映画ではなく、はみ出し者たちのアイデンティティへの渇望を描いた魂の物語となっています。理不尽な世界を力で突き破る爽快感と哀愁を、ぜひ全身で浴びてください。