本作は石ノ森章太郎の普遍的な正義というテーマを、フル3DCGにより現代の神話へと昇華させています。原作が持つ孤独な闘争という本質を継承しつつ、人智を超えた敵との対峙を通して、彼らの葛藤をより鮮明に描き出しました。静謐な対話と重力を超越したアクションが織りなす緩急は、サイボーグ戦士たちの宿命をかつてない強度で訴えかけます。
特に原作の流麗な線画を、映像独自の光と速度の表現で再構築した演出が圧巻です。漫画のコマ割りでは表現しきれなかった超常的な運動性能が、3DCGならではのダイナミックなカメラワークで結実しています。原作への深い敬意を保ちながら、映像でしか到達できない領域で正義の在り方を問い直す、魂を揺さぶる挑戦作です。