本作の真髄は、法の正義が政治的思惑という巨大な壁に阻まれながらも、真実をたぐり寄せる執念のプロセスにあります。ウェンディ・クルーソンの硬質な演技は、冷徹なプロリズムと犠牲者の叫びに共鳴する深い人間味を両立させており、観る者の倫理観を激しく揺さぶります。
緊迫する画面は、単なる法廷劇を超え、権力に抗う個人の尊厳を描く闘争の記録です。ウィリアム・ハートら実力派の重厚な存在感が、沈黙を強いられた者の声を代弁する重要性を際立たせます。正義とは何かという問いを、剥き出しの熱量で突きつける必見の人間ドラマです。