あらすじ
クラスメートの藤宮香織にひそかに思いを寄せる、高校2年生の長谷祐樹。彼女との距離を縮めようと友達になってほしいと声を掛けるが、香織はどんなに仲良くなってもその相手を毎週月曜日には忘れてしまうという記憶障害を抱えていた。それでも彼女の記憶がリセットされる1週間ごとに声を掛け、交換日記もスタートさせる祐樹。ところがある日、香織の過去を知っている生徒が転校してくる。
作品考察・見どころ
この作品の本質的な魅力は、記憶という不確かなものに抗おうとする若者たちの切実な願いが、柔らかな光と影のコントラストで描き出されている点にあります。川口春奈が見せる「忘れてしまう恐怖」を湛えた静かな眼差しと、山﨑賢人が体現する「それでも寄り添う」という濁りのない献身。二人の想いが交錯する瞬間、映像は言葉を超えた純粋なエモーションを放ち、観客の胸を激しく揺さぶります。
特筆すべきは、交換日記や図書室といったアナログなモチーフを媒介に、忘れ去られる寂しさと、それでも消えない心の軌跡を可視化した緻密な演出です。単なる青春映画の枠を超え、誰かを想い続けることの尊さと、記憶が零れ落ちる刹那の美しさを鮮烈に刻みつけた、魂を浄化するような映像美をぜひ体感してください。
映画化された原作や関連書籍を読んで、映像との違いや独自の世界観を楽しみましょう。