あらすじ
1985年8月、群馬県御巣鷹山に日航ジャンボ機が墜落。未曾有の大惨事を取材することになった地元新聞の記者たちの激動の一週間を、緊迫感あふれるタッチで描く。
作品考察・見どころ
報道の最前線で交錯する狂気的な熱量と、人間の矜持がぶつかり合う濃密なドラマが本作の真骨頂です。堤真一が見せる真実への執念は圧巻で、堺雅人らとの緊迫した掛け合いが観る者の呼吸を奪います。一刻を争う新聞社内の喧騒を戦場のような臨場感で描き切った演出は、映像ならではの醍醐味です。
原作の緻密な心理描写を、圧倒的なリズムと映像の対比へと昇華させた点も見事です。静謐な登攀シーンと怒号飛び交う編集局を重ね、極限状態の孤独と連帯を浮き彫りにしました。活字を超え、報道という険しい山に挑む者たちの魂の咆哮が響く。伝えることの本質を問う、熱き人間讃歌です。