運命製造管理局のオチコボレ・因幡君の導きで、ラムとあたるは未来を覗きにいくが…。
本作の真髄は、不確定な未来を迷宮として視覚化したシュールな演出にあります。無数に枝分かれする可能性の中から、愛する者と歩む唯一の道を掴み取ろうとする切実なドラマが最大の見どころです。虚構的な世界観と、そこに息づくキャラクターの生々しい情熱との対比が、観る者の魂を強く揺さぶります。 平野文と古川登志夫による至高の演技は、運命の分岐点に立つ二人の絆に圧倒的な説得力を与えています。既定の幸福に甘んじることなく、自らの意志で明日を切り拓こうとする力強いメッセージは、今なお色褪せない普遍的な輝きを放っており、観客に深い余韻を残す傑作です。
監督: 出﨑哲
脚本: 今泉俊昭 / 小出一巳 / 高橋留美子