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70年代初頭のテレビ映画という枠組みを超えた、息を呑むような緊迫感が本作の真骨頂です。主演のリチャード・ベースハートが醸し出す重厚な存在感と、迫り来る見えない恐怖への焦燥感が見事に融合し、観客を否応なしに極限のサスペンスへと引きずり込みます。限られた時間の中で繰り広げられる知略を尽くした攻防は、派手なアクション以上にスリリングであり、人間の本質を鋭く抉り出しています。 スーザン・ストラスバーグの繊細な演技が、絶望的な状況下での人間ドラマに深みを与えています。文明の脆さと、極限状態における個人の決断が世界を左右するという普遍的なテーマが、無駄のないストレートな演出によって熱く突き刺さる快作です。単なる娯楽作に留まらない、冷徹なまでの危機意識とそれを乗り越えようとする情熱の対比こそが、今なお色褪せない本作の最大の魅力と言えるでしょう。
監督: Leslie H. Martinson
脚本: Mende Brown / Michael Fisher
音楽: Laurie Lewis
制作: Charles B. Walnizer / Mende Brown
撮影監督: Paul Onorato
制作会社: Australian Amalgamated Pictures / Allied Artists Pictures