3次元世界にいるルーチンは3日以内に帰還すること。拒否すれば地球を消滅させる……電次元評議会が下した決定はあまりにも突然だった。それに加えてコンパイラたちに送り込んできた刺客が今までで最強の相手との触れ込みに…。
九十年代アニメの熱量を象徴する本作は、SF設定を逆手に取った破天荒なナンセンス・コメディの極致です。緻密なメカニック描写と、それとは対照的なキャラクターの躍動感が絶妙なコントラストを生み出し、画面からは溢れんばかりの生命力が放たれています。単なるパロディに留まらない、ジャンルを軽々と飛び越える自由奔放な演出こそが、本作の真骨頂と言えるでしょう。 水谷優子と松井菜桜子による息の合った掛け合いは、まさに芸術の域に達しています。二人の圧倒的な演技力が、荒唐無稽な物語に確かな説得力と愛嬌を与え、視聴者を熱狂の渦へと巻き込みます。理屈を超えた楽しさと、一瞬の閃きのような美学が同居するこの祝祭的な映像体験は、時を経ても色褪せない娯楽の真髄を私たちに突きつけてくるのです。
監督: 村山靖 / 加戸誉夫
脚本: 村山靖 / 加戸誉夫
制作会社: Studio Fantasia