里見英樹(三上博史)は、妻・綾香(酒井法子)と娘とともにドライブ中に、電話ボックスで古びた新聞を見つける。そこに掲載されている記事に目を通すとそれは自分の娘の死亡記事だった。
本作は、抗いようのない運命という暴力に直面した人間の極限状態を描き出します。視覚的恐怖以上に、死の予兆が観る者の精神を追い詰める心理的重圧が圧巻です。三上博史が体現する、絶望の中で狂気へ足を踏み入れる魂の叫びは、単なるホラーの枠を超えた峻烈な人間ドラマとして胸を打ちます。 運命を書き換える行為に伴う残酷な代償の描き方は、観客に逃れられない問いを突きつけます。冷徹な映像美と静謐な演出が、鑑賞後も心の奥底に消えない震えを刻み込み、生と死の本質を深く再認させる傑作です。
監督: 鶴田法男
脚本: 鶴田法男 / 高木登 / つのだじろう
音楽: 川井憲次
制作: 福島聡司 / 小谷靖 / 濱名一哉
制作会社: Entertainment Farm / Fellah Pictures / Geneon Entertainment