あらすじ
ルパン、次元、五エ門の3人はドイツのプローラに潜入し、かつて日本がナチス・ドイツと同盟を結んでいた当時に友好の証としてアドルフ・ヒトラーへ提供された「地獄如来像」を盗み出す計画を実行。大規模な警備をものともせずに像を盗み出し、銭形の追跡から逃れようとしていた途中、像を狙うモルガーナの戦闘ヘリに襲撃される。ヘリのミサイル攻撃からルパンは辛くも逃げ切るが、銭形は爆炎に巻き込まれてしまい、煙の中から彼のトレードマークの帽子だけが転がり出てきた。後日、銭形の葬儀がしめやかに行われた。ルパン達は自分達なりの方法で銭形の冥福を祈り、再び動き出す。
作品考察・見どころ
本作最大の白眉は、長年シリーズを支えてきた伝説的キャスト陣による集大成としての響きにあります。増山江威子、井上真樹夫、納谷悟朗ら黄金期を象徴する声優陣が揃う最後のTVスペシャルとして、彼らの声が宿す厚みは圧倒的です。単なる娯楽作を超え、長きにわたる絆が結実した瞬間の熱量は、観る者の魂を震わせずにはいられません。
映像面でも、伝統的な造形を意識したデザインが、アクションに情緒的な深みを与えています。死という究極の別れをテーマに据えながらも、そこから浮かび上がるのは不滅のライバル関係と、言葉なき信頼です。伝統を継承し新たな時代へバトンを繋ぐ、プロフェッショナルの矜持に満ちた傑作といえるでしょう。