本作最大の白眉は、長年シリーズを支えてきた伝説的キャスト陣による集大成としての響きにあります。増山江威子、井上真樹夫、納谷悟朗ら黄金期を象徴する声優陣が揃う最後のTVスペシャルとして、彼らの声が宿す厚みは圧倒的です。単なる娯楽作を超え、長きにわたる絆が結実した瞬間の熱量は、観る者の魂を震わせずにはいられません。
映像面でも、伝統的な造形を意識したデザインが、アクションに情緒的な深みを与えています。死という究極の別れをテーマに据えながらも、そこから浮かび上がるのは不滅のライバル関係と、言葉なき信頼です。伝統を継承し新たな時代へバトンを繋ぐ、プロフェッショナルの矜持に満ちた傑作といえるでしょう。