あらすじ
朝男の頭の中は「女とヤリたい」でいっぱい。そんなモヤモヤが彼を異常な行動へ駆り立てていく。 『みんな〜やってるか!』は、ビートたけし監督による日本映画で初コメディ映画監督作品。1995年2月11日公開。 「北野武」名義も含めた場合は5作目に当たる。それまでは「北野武」名義で映画監督を行ってきたが、本作は初の「ビートたけし」名義での製作となった。そのため「ビートたけし第一回監督作品」と銘打たれる(日本国外では、北野武名義の作品となっている)。 多くの映画評論家からも黙殺されたが、淀川長治は「斎藤寅次郎、マック・セネットの再来」と評価した。
作品考察・見どころ
北野武監督が築いた硬派な美学を、自ら悪ふざけのように破壊した究極の怪作です。本作の魅力は、人間の剥き出しの欲求を極限まで戯画化した、妥協なきナンセンスの奔流にあります。全編に漂う凄まじいエネルギーは、観る者に「映画はもっと自由でいい」という強烈な解放感と、理屈を超えた笑いをもたらします。
主演のダンカンが体現する滑稽なまでの執着心は、白竜ら豪華キャストの怪演と相まって異様な迫力を放ちます。特撮や怪獣映画のパロディを交えつつ、理性を嘲笑い突き進む演出は圧巻です。高度な表現者が、あえて「知性の放棄」を挑発的に描いた、パンク精神が宿る唯一無二のエンターテインメントと言えるでしょう。