この作品の核心は、高度経済成長期の日本が放っていた凄まじい熱量を、若きサラリーマンたちの躍動感あふれる姿に凝縮した点にあります。松原光二や麻見宏らが見せる、組織の論理を軽やかに笑い飛ばすような瑞々しい演技は、単なるコメディの枠を超え、既存の価値観に縛られない自由な精神の勝利を謳い上げているかのようです。
演出面では、権威主義への鋭い風刺を洗練された喜劇のテンポで包み込む手腕が光ります。型破りな行動の裏にある「自分らしく生きる」という普遍的なメッセージは、現代の閉塞感をも打ち破る爽快さを秘めています。スクリーンの隅々から溢れ出す、明日への無垢な希望とエネルギーに魂が揺さぶられる一作です。