“検事も策謀し、弁護士もスパイする!”
食品会社社長殺害事件を担当した若い検事。集団偽証や老悪徳弁護士を相手に、正義と真実を求めて闘う姿を描くサスペンス。
本作の真髄は、真実を解体していくプロセスにおける、研ぎ澄まされた緊密な演出にあります。一切の情緒を排したドライな映像美と、畳みかけるような論理の応酬が、観る者を司法の迷宮へと引き込みます。冷徹なリアリズムと、その背後で蠢く人間の剥き出しの執念が火花を散らす、濃密なサスペンス体験です。 宇津井健らの抑制の効いた演技も圧巻です。法と良心の間で揺れ動く葛藤は、真実の危うさを鋭く突きつけます。画面から溢れ出す圧倒的な緊張感は、半世紀以上を経た今もなお、観客の魂を激しく揺さぶる鮮烈な熱量を放ち続けています。
監督: 増村保造
脚本: 石松愛弘 / Sen Saga
音楽: 池野成
制作: 藤井浩明 / Kazuo Tsukaguchi
撮影監督: Yoshihisa Nakagawa
制作会社: Daiei Film