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本作の魅力は、黄金への執着に翻弄される人間の滑稽さを、極限まで削ぎ落としたアニメーションの様式美で描く点にあります。ラリー・D・マンとボブ・ホルトによる絶妙な掛け合いは、単なるコメディの枠を超え、キャラに強烈な生命力と哀愁を吹き込んでいます。リズム感溢れるドタバタ劇の裏に潜む、抑制の効いた演出の妙は、観客の視覚を鋭く刺激します。 この作品が突きつけるのは、盲目的な欲が招く皮肉な結末です。シンプルな造形と色彩のコントラストが追い詰められた心理を際立たせ、映像独自のデフォルメ表現が想像力を掻き立てます。一瞬の歓喜と永遠の徒労が交錯する刹那、私たちは自らの中に潜む欲望の歪さを鏡のように見せつけられる、極上のエンターテインメントと言えるでしょう。
監督: Roy Morita
脚本: John W. Dunn
音楽: Doug Goodwin
制作: David H. DePatie / フリッツ・フレラング
制作会社: DePatie-Freleng Enterprises / The Mirisch Company