デミ・ロヴァートという一人の表現者が、虚飾をすべて剥ぎ取り、魂の叫びを映像に刻み込んだドキュメンタリーの傑作です。単なるスターの華やかな舞台裏ではなく、依存症や摂食障害という深い闇から這い上がろうとする一人の人間の「生」への執着が、剥き出しの感情として観る者の胸を激しく揺さぶります。
家族との切実な対話や、自らの弱さを開示することで得られる真の強さが、計算のない誠実なカメラワークによって鮮明に描き出されています。絶望の淵に立たされてもなお、自分自身を愛そうともがく彼女の姿は、現代を生きるすべての人への力強いエールとなり、音楽と告白が持つ救済の力を鮮烈に証明しているのです。