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巨大な龍を国の守護神とする独創的な世界観の中で、生と死の不可逆な境界線を鮮烈に描き出した傑作です。最大の魅力は、圧倒的なスケールで描かれる龍の造形と、その「歯」という限定的な舞台で繰り広げられるミクロな営みの対比にあります。自らの終焉さえも内包した運命を受け入れ、職務を全うする者たちの姿は、無情な戦時下における人間の尊厳を強く問いかけてきます。 山寺宏一と林原めぐみという至高の演者による魂の共鳴は、言葉を超えた深い説得力を作品に吹き込んでいます。緻密な作画が構築する異世界のリアリティと、抗えない死を前にした生への渇望が交錯する瞬間、観客は理屈を超えた感動に包まれるはずです。これほどまでに美しく、残酷で、そして希望に満ちた生と死の叙事詩は他にありません。
監督: 舞城王太郎
脚本: 舞城王太郎
制作: 庵野秀明
制作会社: khara